2005年09月10日

嫌いな言葉:「勝ち組・負け組」

ずーーっと前から嫌いな言葉がある。
それは「勝ち組・負け組」

もう今や日常的に使われて、書籍名とかでよく見かける言葉になってきちゃってるけど、大っ嫌いっ!ちっ(怒った顔)

とものしん宅では、カタログハウス社『通販生活』を定期購読本しているのだけど、
最新の2005年秋号に、これに関する記事が載ってた。
この雑誌では、『“言葉の達人”10人が、どうしても放っておけない今どきのヘンな言葉。』
という特集を組んでいて、「勝ち組・負け組」には、慶應義塾大学教授の金子勝氏が
寄稿していた。

とものしんがこの言葉を嫌いな理由は2つあるけど、その1つを金子氏が代弁してくれていたので、
ここで敢えてこのことについて書こうと思った。

金子氏はこの記事の中で、
 『「勝ち組」か「負け組」かしかないなんていう、こういう単純な二分思考自体が大きな間違い。
 人生には色々な生き方や価値観があり、負けたって別で頑張ればいい。
 (中略)
 日本人が単純思考に陥っている象徴が「勝ち組・負け組」という言葉なんですよ。』

と述べている。
例を挙げて、
 『「郵政民営化に賛成か反対か」「テロリストの側につくのか、アメリカに味方するのか」とか、
 最近の日本の政治について語られるのはいつも、二者択一ばかり。
 本質の議論はまるでなくて、いつも是か非か、○か×かしか問われない。』

と。

とものしんが嫌いな理由の1つは金子氏の通りだ。
特に教育の場面において非常に問題だと思う。正解か不正解かのいずれかしかない教育。
政治やビジネスや人生のいろんな場面では、二者択一で問題解決できることのほうが少ない。
むしろ、問題が目前にあったときに、対処法を考え出し、優先順位をつけて、実行する能力が
必要なんだと思うのだ。
今の教育は、詰め込み暗記教育で、試験では記憶が正しいか間違っているかで判断している。
思考能力が問われることはあまりないのが問題であって、その解決策として“ゆとり教育”になってしまった。
ゆとり教育を策定した政府自体、対処法を考え出し、優先順位をつけて、実行する能力がないのだから、
しょうがないのだが。。。(ここでのゆとり教育に関する議論は割愛)


そして、金子氏が触れていなかった、とものしんが嫌いな理由のもう1つは、
 『勝ち・負けを測る尺度』
だ。

世の中一般の使われ方から察するに、測る尺度=価値観は1つだけのように思える。
その尺度=価値観は、アメリカ的価値観とでも言おうか、資本主義的価値観とでも言おうか。
すなわち、以下の通りだ:
 勝ち組=成功=経済的に裕福に成ること、名誉を得ること、社会地位的に高いこと
 負け組=失敗=経済的に貧しい状態であること、社会地位的に低いこと

これは非常に偏った考え方であり、稚拙な考え方であると、とものしんは思う

経済的に裕福で、名誉を得、社会的に高い地位に着けば、果たして幸せなのだろうか?
そうならなければ不幸なのだろうか?
経済的に貧しくても、幸福だと思っている人達は世界にたくさんいる。日本にもいるよ。
一方で、経済的に裕福であっても、幸福と感じていない人達もたくさんいる。
要は、この考え方は、人生の幸・不幸を社会的・資本的な面でしか捉えていない
人生の幸・不幸ってそれだけじゃないでしょ?

経済的に貧しくても、両親と一緒に生活したり、自給自足の生活をしたり、自分ペースの生活をしたりして、
自分が幸福だと思うことをして暮らして幸せを感じて生きているならば、その人にとってはこの上ないのだ。
勝ち・負けとか、そういう次元ではないのだ。

敢えて尺度を定義するとすれば、
 「どれだけ人間的且つ社会的に心底ハッピーわーい(嬉しい顔)か?」
ということだと思う。

ハッピーの形式は多様である。
それに、そんなの測れないよ。
そんで、同一尺度で勝ち・負けの区別はできない。
“君はこのくらいハッピーだから勝ち組、でも君はこれしかハッピーじゃないから負け組”なんてね。
それはバカのやること。
100万歩譲って、測れるとすれば、
 「その人の笑顔わーい(嬉しい顔)がどれだけ素敵か?」
になるのかな。
↑ちょっとキザかな?

ミクロ経済学の基礎にも、同じ考え方あるよね?
効用曲線ってやつ。
効用曲線のモデルは作れても、個人の効用曲線は一つ一つ違っているって。


みんな、どう思う?
そう思ってるところ、あるんじゃない?
LOHASという世界には、「勝ち組・負け組」なんていう幼稚な考え方はないと思う。
LOHASの定義はまちまちで、明確な線引きはないけれども、少なくとも「勝ち組・負け組」の考え方はなくて、
多様性を認め合う考え方だから、最近LOHASに賛同する人たちが多いんじゃないかな?


言葉は吟味して使っていこうぜぃ!
posted by とものしん at 02:19| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | 想う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
んだの〜。
Posted by SAY at 2005年09月10日 11:37
SAYさん、いつもコメントありがとうございます。
ご賛同、ありがどさんです。
Posted by とものしん at 2005年09月10日 12:54
同じだぁヾ(・◇・)ノ共感共感。
Posted by hal* at 2005年10月01日 13:26

hal*さん、コメント&TBありがとうございます。
共感していただけて、嬉しいです。
これからもちょくちょくこういったことも書いていきたいと思いますので、遊びに来てくださいね。
ブログを続ける元気の源になります。
Posted by とものしん at 2005年10月02日 00:16
私も本当にこの単純に人を格付けするような
言葉が嫌いです。

でも実際LOHASってお金持ちじゃないとできないですよね。。
Posted by ゆう at 2007年07月18日 13:02
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